昔、農村で盛んだった闘牛を模した人形。
物言わぬ牛が力の限りにぶつかり合う光景は
庶民の楽しみであった。

平成9年の全国年賀郵便切手のデザインに採
用された。
緑色の体に赤や黄色の唐草模様が特徴。

中国文化の影響を色濃く残した作品といえる。
庶民の娯楽であった闘鶏を模した人形。
伝統玩具でありながら、新鮮な形、配色の
鶏たちで首がユラユラ揺れるのが特徴。

闘鶏はタウチー又はチャーマともいう。
鳩の張り子でほのぼのとした温もりが伝わって
くる作品。

全体的に淡い色を使っているのが特徴。
ユーモラスな表情をした一対の虎で魔除けの
願いが込められている。
ピンと張ったひげは麻糸でできている。

首が上下に動き、ほのぼのとした雰囲気が伝
わる。
獅子とそれを操る人を表した作品で、民族衣装
を着た人は鈴のついた長いひもを持っている。

獅子の腹に巻かれている五色の輪は招福を祈
願した縁起物である。
国王主催の競馬の日に馬場に急ぐ王様の晴れ
姿を模したもの。
大地にとどこうとする豊なたてがみ、胸も足も
美しく化粧した馬が特徴。

箱型の台車を引っ張ると馬の首が上下に動き
だす仕組みになっている。
昔、五月の節句に鯉のぼりの代わりに縁起物と
してこの人形を飾った。
鯉の滝のぼりを表し、子供のすこやかな成長を
願った。

鯉のヒレが上下に揺れる。
かすりに桃色の半衿を着た女人風俗人形。
従来のだるまと違い、三角錐に膨らみを持た
せた形の張り子人形。

細い眉、切れ長の目で中国系美人の顔立ちが
特徴。
モーヤーとは踊り手の事で、上手に舞うという
賞賛の意味もある。
娯楽の少ない当時庶民は老若男女を問わず
三味線に合わせて踊った。

中国衣装を着ているのも特徴である。
頭が仙女、体が鳥という想像上の天女を模した
作品。

両手にドラを持っているのが特徴。
張子人形
ウシアーシ(闘牛)
ホートゥグァー (鳩)
タウチー (闘鶏)
トゥラグァー (虎)
カラシシ (唐獅子)
シシメーサー (獅子舞い)
チンチン馬
鯉乗童子
ジュリグァー ブトゥキ
(風俗人形)
ウッチリクブサー
(だるま)
モーヤー ブトゥキ
(舞踊人形)
カロービンガ (迦綾頻伽)
【参考文献】
 ・ 永山絹枝著 沖縄の民芸 「玩具」